コンクールに参加するとなると、練習量が必然的に増えますよね。
ですから、参加することが生徒さん本人による意思によるものでしたら、上達するにあたって、大変良い機会であるに違いありません。
でも、コンクールに参加するに当たっては相当の覚悟が必要ですし、親御さんのフォローも不可欠です。それを事前に了解していただいています。
ただ、コンクールの成績は、良いに越したことはありませんが、その子の音楽性を決定するものではないので、過度に気にする必要はないと思います。
それよりも、コンクールを通じてお子さんの成長をしっかり感じていただきたいのです。
それは、単なる演奏に関する事柄だけではありません。「楽曲を演奏する」ということは、対象となっている作品に対して責任持つということですから、当然、演奏者の精神状態や心の姿勢が問われるわけです。
ですから、技術だけではなく、お辞儀の仕方や聞いて下さる人々に対する感謝の気持など、つまり、コンクールの参加が、その子供さんの「全人格的成長」に貢献するということなのです。
また、「コンクール」という場は、「発表会」という採点のない演奏の機会に比べて「より一層、緊張感の高い場」として、より明確な回答を出してくれます。
コンクール、それは、生徒さんに「飛躍的成長の機会を提供してくれるもの」だと思っています。